2011年4月10日日曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その36

  ◆ 地震と原発事故情報 その36 ◆

 4つの情報をお知らせします。

1.放射能海洋投棄を止めよ  海を放射能で汚染する日本
2.小出裕章・京大助教に聞く
―福島原発事故―水蒸気爆発が一番怖い―
3.反原発ソングが話題の歌手がネット配信で熱唱ライブ!
4.たんぽぽ舎に寄せられたメールより

★1.放射能海洋投棄を止めよ 海を放射能で汚染する日本

1992年12月。旧ソ連時代から、
日本海に大量の放射性廃棄物を投棄しているこ
とが報道された後に、グリーンピースは92年についに現場を押さえ、日本海に投
棄寸前の廃棄物輸送船を追跡、阻止することに成功した。
その後ロンドン海洋投棄条約(廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防
止に関する条約)附属議定書が96年に締結され、放射性廃棄物の海洋投棄は
原則禁止された。
さて、今、福島第一原発で行われていることは一体何だろう。
私たちはソ連・ロシアの放射性廃棄物海洋投棄に抗議し、反対してきた。も
ちろん日本政府もだ。投棄せずに済むよう、放射性廃液処理装置も援助した。
さて、今、福島第一原発で行われているのは何だ。

緊急事態だからしょうがない。どうやらそう言いたげだ。IAEAやNRC(米国)
も認めたとか。しかし韓国や中国やロシアには事前通告も無かったようだ。
もちろんその他の国にも。影響があるかどうかはもとより、国際条約で禁じて
いる海洋投棄を「やむを得ず実施」するのだったら世界各国に事前通告するの
は当然だろう。それもしないとは。
もちろん漁業者は激怒している。当たり前だ。目の前の海に放射能を捨てら
れて「しょうがない」という人はいない。事前に説明されてさえ納得できない
というのに無通告で強行された。

このような恐ろしい行為を誰が、いつ、何故、認めたのかはすぐに明らかに
されるべきだろう。そもそも必要だったのか。
今回投棄されたのは、排出基準の約「100倍」程度の廃液だという。一方、
垂れ流し状態の「高レベル」廃液は「750万倍」だそうだ。意図的投棄であ
ろうと無かろうと、もはや世界の信頼は失墜した。海を汚す国としての日本は
「日本が「海洋汚染テロ国家」になる日――放射能汚染水の海洋投棄に向けら
れる世界の厳しい視線」というダイヤモンド社のDIAMONDオンラインは
こう締めくくっている。「故意に汚染水を海洋投棄するという行為は、ロンド
ン条約、あるいは国連海洋法条約などの国際法に抵触する可能性がある。東電
にその懸念を伝えると「そのようなことは想定していない」と驚くべき返事が
返ってきた。日本は世界の敵になるのではないか。海洋汚染は日本1ヵ国の問
題ではなく、世界全体の問題である。まさか政府はそのことを知らないわけで
はない。菅首相は、自らが海洋への放射能汚染という環境犯罪の「首謀者」に
なっていることをきちんと認識すべきである。」

●海は東電のものではない!
●海は日本だけのものではない!-世界中に大迷惑-


★2.小出裕章・京大助教に聞く
―福島原発事故―水蒸気爆発が一番怖い―

依然、綱渡りの状況が続く東京電力福島第一原子力発電所の事故。学生時代に
原発推進派から反原発派に立場を変えて以来40年間原発の危険性を訴えてきた京
都大学原子炉実験所の小出裕章助教に、事故の現状や原発が推進された背景を聞
いた。
「予想される最悪の状態は、炉心全体や大半が溶け落ちるメルトダウンだ。」
地震直後制御棒が入り、核分裂反応は止まったが、燃料棒の中にたまっていく核
分裂生成物は、巨大な発熱体として残ったまま。「福島では、原子炉が壊れずに
メルトダウンが進む可能性がある。そうなると、高温の溶融物と下部の水が反応
すれば、水蒸気爆発が起き、桁違いの放射性物質が飛び出す。これが一番怖い」
「これが起きてしまえば手の打ちようがない。」
被ばくは「薄めることで危険性は減るが、逆に広まる。」「風評被害を防ぐた
めに確かなデータを出すべき。」だと訴える。
国の核武装準備の為に、電力会社が原発を作れば作るほど儲けが出る仕組みを
作り、御用学者がお墨付きを与えることで、産官学が「原子力村」を作り強力に
推進してきた。
小出先生と今中先生が引退したら、社会と原発の関係を考えることの出来る研
究者はいるのだろうか。「今回の事故は進行中で、どれだけ被害が広がるかは分
からない。原発が生み出した電気の利益を全部投げ出しても足りないだろう。
発はそういうばかげた物だ」
(東京新聞 2011年4月9日「こちら特報部」の要旨)


★3.反原発ソングが話題の歌手がネット配信で熱唱ライブを!
アクセス集中で一時配信止まるハプニングも

シンガーソングライターの斉藤和義氏が自分の曲「ずっと好きだった」を「ず
っとウソだった」という反原発ソングとしてセルフカバーし、話題になっていま
す。1988年にはチェルノブイリ事故を受けて故忌野清志郎氏が反原発のカバー曲
アルバム「covers」を東芝EMIから発売中止にされインディーズレーベルから
出しました。当時高校生だった私はたった一人の歌手を大きな会社がここまで徹
底的に邪魔するのは彼の歌の内容が「図星」だからだろうと思いました。清志郎
さん事故がおきてあなたの歌が真実だと今証明されてしまいました。でも、後に
続くミュージシャンがいます。
尚ライブの主旨は震災支援募金となっています。(s)
反原発ソングが話題の斉藤和義、USTREAM(インターネット動画配信サイト)で
「ずっとウソだった」をライブで熱唱!アクセス集中で一時配信止まるハプニン
グも、のニュース http://www.cinematoday.jp/page/N0031546
音楽を聴くにはこちら http://www.youtube.com/watch?v=4JVJs8sG5A4
(Oさんより)


★4.たんぽぽ舎に寄せられたメールより

A子と申します。
 広瀬隆さんの本を25年位前に何冊か読んでいました。
 その頃より漠然と反原発ではありましたが、何も動かず今日に至ります。
 母となり子供達の未来を誰かにお願いするのではなく
 私が守らなければいけないんだ!と今回の原発事故で痛感しました。
 どんなに正しい事を云っても、小さい声ではかき消されてしまう。
 一人でも多くの人が手を取り合って声を上げて「原発停止!!!!!」を
 叫んでいかなければ、日本に日本人が住むことが出来なくなるかも
 しれない。
 何が出来るか分かりませんが正しい知識と情報から始まる事だと
 思うので、メールを宜しくお願いします。
         

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