あらたな申し入れ書がある方はぜひ持参して下さい。
★申し入れの様子を流してくれたドイツ国営放送:http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1298408/auslandsjournal-vom-30.-Maerz-2011?bc=saz;saz0;kua332
以下申入書
2011年3月30日
東京電力株式会社・取締役会長 勝俣恒久 様
東京電力株式会社・社長 清水正考 様
抗議・申し入れ書
3月11日の東北関東大震災による福島原発の大事故により大きな被害が広がっています。私はこれを東京電力と歴代の日本政府による明確な「人災」だと考え、東京電力に抗議と要請をします。
まず、多数の住民や学者や市民運動が原子力発電所の危険性を東京電力に対して訴えても、東京電力はそれを無視し続け、「原子力は安全だ」とアピールし続けてきました。しかし地震・津波大国の日本では過去にも東北地方に今回と同レベルの津波が押し寄せており、「想定外」はありえません。そもそも起こりうる全ての危険性を「想定」できない専門家や電力会社は自らの社会的責任を放棄しています。
次に事故後も東京電力は福島原発をすぐに廃炉にする方針を出さず、対応が後手に回りました。廃炉を前提にもっと早く動いていればここまでの被害拡大は避けられたはずです。それは原子力推進政策の見直しをしたくない東京電力が、自らの失敗の責任をごまかすため、他の地域の原発見直しを恐れたために発表を控え続けているとしか思えません。
私は福島原発に最も近い双葉町、南相馬の住民が避難した埼玉スーパーアリーナへ 聞き取りに行きました。住民は強い疲れ、不安、怒りを持っていました。当然です。着の身着のまま他県へ避難させられ、「家には帰るな、仕事ももう出来な い」と言われ、避難場所も勝手に決められる。子どもやお年寄りの健康も不安だし、残してきた大切な家や動物をとても気にしています。福島ではついに有機農業家が自殺しました。誰もが仕事も生活も全く先が見えない状態ですし、東電や政府からの保証についても何ら明確で十分な方針が出されていない。そうした全てに対して最も責任があるのは、原発を建設・推進してきた東京電力です。
そして東京や日本各地でも放射性物質が広がり、外出時、雨天時、移動時、食べる物、飲む物と生活の全てに被害が出ています。目に見えない放射性物質は絶え間ない不安を生み出します。私たち1人ひとりも東京電力から大きな被害を受けたのです。
私は怒りを込めて、以下に要求し、東京電力からの回答を求めます。
1:東京電力は管理する全ての原子力発電所を今すぐ停止すること。
2:東京電力の現会長と現社長が、避難住民の前で、テレビの前で、私たちの申し入れ行動の前で、謝罪すること。
3:福島原発を廃炉にすることを今すぐ公表すること。
4:人の命を犠牲にする原子力ビジネスから撤退し、全ての建設計画を廃案にすること。
5:東京電力の全ての内部留保の資産を、福島原発から避難してきた人々や他地域の原子力被災者への生活補償、雇用保障、健康補償にまわすこと。
4月8日(金)までに文書にて回答を用意して下さい。直接受け取りに行きます。
園良太
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