2011年6月5日日曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その88

      ◆ 地震と原発事故情報 その88 ◆

          5つの情報をお知らせします(6月4日)

   1.『6/11(土)みんなで参加しよう
        反原発自治体議員・市民連盟もノボリをもって初参加
          たんぽぽ舎もびらまき・新しい横断幕を制作中』
   2.『海も汚染-海産物の放射能汚染』山崎久隆
   3.『“埋蔵”自家発電が、6000万kwもあり⇒原発なしで
          電気は大丈夫の証拠、電力会社の恒例の「電力が足りない」
          PRに欺されないためのデータ』
   4.『原発放射能のデータ隠しは犯罪だ
          早く発表していれば、ヒバクを防げたのに……
          東京電力と原子力保安院・文科省の重大責任を問う』
   5.『3つのお知らせです』






★1.6/11(土)みんなで参加しよう
     反原発自治体議員・市民連盟もノボリもって初参加
     たんぽぽ舎もびらまき・新しい横断幕を制作中

 ・6月11日(土)『原発やめよう100万人アクション』が全国各地で進んでいま
す。5月31日時点の情報では、わかっているだけで、北海道から鹿児島まで全国
41カ所で集会・デモが計画されています。これ以外にも『たんぽぽ舎』が把握し
ている範囲でいくつもの学習会や講演会がありますので、これらを入れると、も
っと多くなるでしょう。全国100カ所を超えるかもしれません。
 ・『たんぽぽ舎』に事務所をおく『反原発自治体議員・市民連盟』も先日の会
議で、6月11日へみんなで参加しよう!と決めました。“原発やめよう!―反原
発自治体議員・市民連盟”のノボリ旗(黄色)も新しく作り参加する予定です。議
員・市民の皆さん、いっしょに参加しましょう!
 ・『たんぽぽ舎』は、芝公園(13:00~)と新宿中央公園多目的広場(14:00~)の
両方に参加してのち、新宿アルタ前(18:00~20:00)に大合流します。今、新しい
横断幕も制作中です(食品・水・大地が汚染された―もう原発やめよう!)
 新しい事業の『スペース たんぽぽ』の連続・反原発講座の開催準備も順調で
すので、その講座案内ちらしも、5,000枚ほど配布する方針です。ご協力いただ
ける方は、どうぞよろしく。柳田らは、芝公園に参加し、デモで日比谷公園到着
後、参加者へ呼びかけて、一緒に、18:00~20:00の新宿アルタ前へ参加しようと
働きかけます。こちらもご協力いただくと幸いです。(柳田 真)


★2.海も汚染-海産物の放射能汚染  山崎久隆

 グリーンピースジャパンにより海産物の汚染が確認された。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/2114/blog/34986
 福島県沖の海洋汚染調査をめぐり、政府に許可を求めていたが、結局許可は
出ず、海岸を歩き、領海外で海水をサンプリングし、漁業者や遊漁船からサン
プルを提供してもらうなどして、21サンプルの調査を行った。
調査結果の概要は衝撃的だった。
21サンプル中14サンプルが、日本政府の定める暫定規制値を超えた。
その一部は次のようなものだ。

 エゾイソアイナメ(福島県小名浜港で採取)から1kgあたり857Bqのセシウム
(Cs-134+Cs-137)を検出
 カキ(福島県四倉港で採取)から同740Bqのセシウムを検出
 マナマコ(福島県久ノ浜港で採取)から同1,285Bqのセシウムを検出
 アカモク(福島県江名港で採取)から同127,000Bqのヨウ素(I-131)および
 同1,640Bqのセシウムを検出

この結果を受けて、6月2日になって福島県も海産物や淡水生物の汚染値を明ら
かにした。

http://www.pref.fukushima.jp/suisan/sinsai/housyanou-top.html

県が公表した理由の一つにはGPの発表が大きく影響したと思われる。汚染の現
実を前に、データを明らかにしなければ、何が危険か分からない。行政にも汚染
監視を実施させるためにも、汚染調査をもっと広げていくことが重要だ。


★3.“埋蔵”自家発電が6000万kwもあり⇒原発なしで
     電気は大丈夫の証拠
     電力会社の恒例の「電力が足りない」PRに欺されないためのデータ

・『週刊フライデー』が原発記事で健闘している。
 週刊の毎号に数本ずつ掲載されている。最新の6月17日号の記事は次の7本で
ある。
◎「浪江町の耳なしウサギ」は放射能汚染の被害者か(グラビア)
◎菅政権が封殺を企んだ「吉田昌郎所長が語る真実」=注水継続した
◎資産6000億円売却案は大甘だ。血税投入必要なし!東電はパンツ一丁になって
も賠償金を支払え
◎原発を豪雨が襲う―東電任せでは、10万トンの汚染水が流出する
◎朝日新聞『声』欄投書。福島の高校生の絶望をあなたはどう聞くか
◎山本太郎「ドラマ降板の真相と反原発への思い―抗議活動にも参加、俳優活動
の危機」
◎「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分。電力会社の利権を奪えば脱原発
できる」

・「電力会社の利権を奪えば、原発なしで電気はOK」の記事の要旨を紹介する。
 データは経産省資源エネルギー庁の資料。全国にある3249個所の自家発電の総
出力は、6034万(うちわけは大半を火力が占めていて、5380万、その他は、水力
439万、風力239万など)、自家発電の多くは、稼働せず、眠っている可能性が高
いから。日本の全原発の出力は、4896万kw。原発全部やめてもなお、1138万k
wのおつりがくる計算だ。
 しかし、この自家発電力を有効に生かすのを阻む壁が存在する。電力会社の利
権である。この利権は企業の自家発電がさらに広まるのを阻む壁にもなっている。
「そもそも一つの電力会社が、ある地域の発電も送電も小売も独占するというの
は、戦後の復興期だから必要だったシステムです。工業生産が伸び、その電気需
要に応えるために必要だったわけです。しかし、今の時代に、地域独占が必要で
しょうか?」(自家発電設備を持つある事業者)
 PPS(特定規範電気事業者)は、工場や病院など一般家庭以外と50kw以上の契
約をして電気を供給する。オリックスや昭和シェルなどが参入している。
「このPPSが電気をどんどん作り、市場が活発になれば電気代も安くなるはず
ですが、電力会社がそれを阻んでいます。PPSは自前の送電設備を持たないた
め、電力会社の送電網を利用するのですが、その際に『託送料』がかかり、この
負担が大きいのです。電力量によって変わりますが、客が支払う電気代の約2割
を、託送料として電力会社に支払わなければなりません」(前出の事業者)
今後の解決のカギは
●送電分離による託送料の廃止
●電気メーター(配電)の自由化
●電気料金の内訳の可視化
 これらを実現できれば、電力不足などありえない。脱原発への道も大きく開け
ることとなる。あるPPS事業者が言う。
「発送電分離と配電の自由化によって、『原発の電気は安くても買わない』とい
う選択が可能になる。発送電を分離して初めて、国民が意思表示をできるのです」


★4.原発放射能のデータ隠しは犯罪だ
     早く発表していれば、ヒバクを防げたのに……
     東京電力と原子力保安院・文科省の重大責任を問う

 ・6月4日朝のNHKテレビをみて。
 フクシマ原発事故で放射能(ヨウ素など)が初期に大量に出たことを示すデータ
があったのに、それを東電も原子力安全保安院も公表しなかった、という事実が
紹介された。(このことは前前からも言われていたが……)文科省の「スピーディ」
も発表が半月ほど遅れた。
 ・その時、すぐにデータが発表されていれば、飯館村もその他も余分な放射能
ヒバクを防げたのに……。これは犯罪だ。東電と原子力安全保安院・文科省は人
殺し(殺人罪)に近い。責任重大だ。余分な放射能被害を受けた人々は、怒り心頭
だろう。
 ・今後、東電と原子力保安院・文科省のデータ隠し体質をキチンと検証して、
犯罪として告発する必要があるのではないか。
 4基の原発が過酷事故(シビア・アクシデント)を起こしている―いまだ収束の
メドも立っていない―来年1月収束もほぼムリという、キビシイ状況の中で、3
者とも今後、同じこと=データ隠しを繰り返す可能性が大きいだけに、今、徹底
して検証―追及する必要があると思う。私も今後、さらに調べて、よりキチンと
した形で報道したい。      (柳田)


★5.3つのお知らせです

イ.6/19福島原発事故から考える映画と講演の集い

  映  画:「ぶんぶん通信no1」
       鎌仲ひとみ監督「ミツバチの羽音と地球の回転」の
       制作過程のビデオレター。
  講  演:「原発事故取材から」山本宗補さん(フォトジャーナリスト)
          映像による福島原発事故取材報告。
           「原子力に未来はなかった」槌田敦さん(元名城大学教授)
           福島原発事故の真実を語る。
   日  時:6月19日(日)13時から16時半
   場  所:埼玉県上福岡西公民館ホール(東武東上線上福岡駅西口徒歩3分)
   参加費:800円
   連絡先:青木 090-7949-9351 w1a0a6a9n7s@docomo.ne.jp

ロ.6/25菅井益郎講演会のご案内

   放射能汚染と今後 ―今こそ原発政策の転換をー

  日  時:6月25日(土)午後6時から
  会  場:亀戸文化センター(カメリアプラザ)JR亀戸駅北口徒歩1分
      5階 第1研修室
   参加費:無料

  ☆菅井益郎(すがいますろう)さんプロフィール☆
     1946年、新潟県柏崎市生まれ。國學院大學教授、市民エネルギー研究所。
     著書、論文に「通史足尾鉱毒事件1877-1984」「新エネルギー革命が
     始まっている-脱原子力社会への転換は可能-」など

   主  催:市民の声・江東 090-2161-1963(中村)

ハ.島田恵さん-六ヶ所村の映画を制作中

   島田恵さんは六ヶ所村に12年間住んだ写真家です。現在映画「六ヶ所核燃料
サイクルと基地と青い森の人々」を作成中です。
   この映画を通して、六ヶ所村のことを一人でも多くの人に伝える活動を担っ
てくれる人を募集しています。
     島田さんに関してのHPはこちらです。
      http://www006.upp.so-net.ne.jp/rokkasho-movie/

   電話:090-5354-9811 島田恵  FAX 0176-51-6036

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