2011年6月1日水曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その84

      ◆ 地震と原発事故情報 その84 ◆

          5つの情報をお知らせします(5月31日)

  1.『長期化する福島原発事故
     深刻な汚染-下請け労働者守れ-』
  2.『読みごたえ・「食品の暮らしの安全」誌が原発特集
        脱原発の日本再生ビジョン-15本の文章掲載
      放射能による史上最大の海洋汚染を告発』
  3.『レイバーネットTV
      「隠された被ばく労働を追って~日本の原発労働者~」』
  4.『「“スペースたんぽぽ”(60畳)」を新しく開設』
  5.『震災を口実にした国家公務員の賃金引き下げは許されない!






★1.長期化する福島原発事故
   深刻な汚染-下請け労働者守れ-

・東京新聞「こちら特報部」が健闘している。5月28日号は長期化する福島原発
事故-深刻な汚染-下請け労働者を守れを特集していて読み応えがある。
そのいくつかを紹介します。
・デスクメモはいう。
 オイ、オマエー。取材した下請け業者は「東電さんに名前で呼ばれたことはな
い」と話した。新宿や上野の野宿者には事故後、日当1万2千円で“特攻隊”の
声掛けがあったという。単純に年間で換算すると、東電トップの報酬の約二十分
の一。業者は「私たちは人扱いされていないから」と寂しげに笑った。(牧)
・収集のめどが依然立たない東電福島第一原発の事故。一号機の燃料は格納容器
から漏れ出しているとみられ、汚染水は増すばかり。4号機の使用済み燃料プー
ルも危うい状態だ。人手不足も予想される。被ばくを強いられる下請け労働者ら
の安全管理はなおざりにされたままだが、夏場に向け、作業環境は悪化する。人
手がなくては何もできない。安全管理の構築は急務だ。
・樋口健二氏は「原発労働者たちを非人間的に扱う差別構造がある。40年以上も
放置されてきた。こうした差別がある限り、原発労働者は集まりにくいし、厳重
な被ばく量の管理がなければ、健康被害も怖い。被ばくと人手不足の双方の意味
で、事故の悲劇はこれから始まる」と語気を強めた。
・福島第一、第二原発の作業を担ってきたある下請け業者は「こちら特報部」の
取材に「夏場に向け、作業員不足が生じかねない。」と懸念した。
この業者は「あんなに暑い現場はない。目を覆うゴーグルも内側から曇り、作業
にならない。原発をシートで覆えば、もっと温度が上がる。耐えられない」と話
した。最近、地元業者の中には東電の仕事を断り始める業者もいるという。
「機材は業者の自前だが、汚染される。そうなると、他の現場では使えなくなる。
だが、東電からの補償はきかない。とても割に合わない」


★2.読みごたえ・「食品の暮らしの安全」誌が原発特集
     脱原発の日本再生ビジョン-15本の文章掲載
   放射能による史上最大の海洋汚染を告発

 「食品と暮らしの安全」誌(月刊誌)が、5月号、6月号で原発特集を組んで
いて、読み応えがあります。
 その一部を紹介します(特に5月号)。30頁余の小雑誌だが、読みごたえのある
文章が多い。
・5月号の目次は次のとおり。
  昔から横暴だった電力・原子力業界
  まだまだ続く放射能汚染・槌田敦氏に聞く
  その時都内の小学校では
  被災地での医療(寺澤政彦医師)
  中国・中国で知った東日本大震災
  アメリカ・高まる反原発世論
  「安全基金」の考え方
  「フクシマ」の映像作品を作ろう
  牛乳の放射能汚染
  特集2・魚汚染の真実、海産物のストロンチウムが危ない
       「不検出」のウラ側
        煮干し粉を3年分、備蓄しよう
        広がる放射能汚染・魚を食べるのは今のうち
        原子炉の底が破損した
        145,000倍の放射能

・海を放射能で最も汚染したのは、英国ウィンズケール(セラフィールド)の核燃
料再処理工場といわれてきました。その汚染総量と同じ量の放射能を出したのが
福島第一原発の小さな漏水箇所。海に出た放射能の量は、全体ですでにウィンズ
ケールの800倍といわれています。日本は「脱原発」を進めねばなりません。
・第2特集「魚汚染の真実」は6本の小文をのせています。
 具体的な提言が載っています。魚を食べるのは今のうち-放射能汚染が広がる
ので(濃縮が進む)-煮干し粉を3年分(できれば5年分)買ってください。魚汚染
の真実=145,000倍の放射能-巧妙に発表用語を操作して汚染を隠しています。
しかし、魚の放射能汚染は通常値の145,000倍になっています。
 ・5月号は36頁、800円でたんぽぽ舎でも取り扱っています。


★3.レイバーネットTV
   「隠された被ばく労働を追って~日本の原発労働者~」

 原発問題を中心に月2回のペースで放送を続けている「レイバーネットTV」
ですが、次回は、原発の被曝労働を一貫して取材してきた写真家・樋口健二さん
をお招きします。写真・映像を交え、被曝労働の実態と福島原発事故についてふ
んだんに語っていただきます。ぜひご覧ください。
 なお、その後の放送は第15回(6/16木)・第16回(7/7木)まで行い、一区切りと
する予定です。企画などのご意見も歓迎です。

●労働者の労働者による労働者のためのレイバーネットTV
 第14回放送~福島原発事故特集・第5弾~
・生放送日時:2011年6月2日(木曜日)20:00~21:15
・視聴アドレス  http://www.labornetjp.org/tv
・配信スタジオ バンブー(地下鉄「新宿三丁目」E1出口)
・番組構成
 1.【ニュースダイジェスト】
 2.【木下昌明の今月の一本】
    映画評論家の木下昌明さんが、四日市市の公害問題に焦点をあてた映画
「青空どろぼう」を取り上げます。
 3.【特集・隠された被ばく労働を追って~日本の原発労働者~】
    20時15分ごろから
 4.反原発ソング(ジョニーH)
 ◎中継現場で一緒にもりあげませんか?
  スタジオ来場大歓迎(事前に連絡ください)
・連絡先:レイバーネットTV 090-9975-0848(松元)
・協  賛:市民メディアセンターMediR
*視聴方法、ツイッターのやり方などの電話サポート TEL03-3530-8588
ツイッターの取得方法は、http://www.youtube.com/watch?v=Oiwu4LxYH98


★4.「“スペースたんぽぽ”(60畳)」を新しく開設

 6月22日(水)オープン記念講演「素人の乱」5号店店主 松本哉(はじめ)さん
 たんぽぽ舎が“もう、原発やめよう”の運動をもっと広く豊かなものとする目
的で同じビルの4Fに、新しく“スペースたんぽぽ”60畳室を開設します。(現
在の5F・たんぽぽ舎プラス4Fの“スペースたんぽぽ”)
 6月22日(水)夕方、オープンの記念講演会とお祝い会を、高円寺1.5万人デモ
実現の、素人の乱・5号店店主 松本哉(はじめ)さんを招いて行ないます。ご参
加下さい。詳細次号


★5.「震災を口実にした国家公務員の賃金引き下げは許されない!」

 ☆震災復興は賃下げ・増税ではなく、全ての労働者が安心して働き、生活でき
ることにより内需拡大を促すことである。
 ☆公務労働者に労働基本権を!
 ☆公共サービスの再確立を!
 5月23日、総務省と連合系の公務員労組連絡会は月給10~5%、一時金一律10%
の賃金引き下げを合意したと報道された。人事院勧告制度を政府と一緒になって
労働組合が破壊したことになる。政府が進めようとする人員削減、賃金引き下げ
公務員制度改革に手を貸し、公務労働者の労働基本権を原則的確立することを曖
昧にすることになり許されない。
 東日本大震災では地方自治体、国の出先機関の労働者による献身的で自己犠牲
的な活動によって多くの命が救われ、救援活動が行われた。被災地に一日も早く
日常生活を取り戻す復興に向けた活動は、いまから更に必要となる。震災復興の
原資という口実は必ず次には消費税など増税に利用される。「欲しがりません勝
つ(復興)までは!」とは第2次大戦の日本帝国の標語だった。
               (全労協FAXニュース5月25日号より転載)

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 たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
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たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
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