4つの情報をお知らせします(7月11日)
★1.ストレステストだけではダメ―
福島事故の収束、被災住民の救済と補償、安全規制体制の強化
★2.欧州以上に徹底せよ―ストレス試験に注文する
「初めから合格ありき」にならないように―毎日社説
★3.日本原電はベントをつけず、原子炉を止めよ
福井県西川一誠知事殿
皆さん県民の命・生活・健康を守ってください
★4.東電よ胸に響いたか~「子どもたちを守りたい、
という願いを聞き入れて!」
7月7日・七夕ゆかた東電要請行動
★1.ストレステストだけではダメ―
福島事故の収束、被災住民の救済と補償、安全規制体制の強化
〇東電福島原発事故を考えるとき、
1999年茨城県東海村臨界ヒバク事故(死者2名)がおきた。
定検後の原発の再稼働という現在の焦点について、東海村の村長が
臨界事故の教訓から具体的に3つの条件を語った。
7月9日の東京新聞の要部(抜粋)を参考までに紹介します。
〇東海第二原発や研究所、核燃料サイクル施設、燃料工場―。
茨城県東海村は、原子力に関するあらゆる施設がひしめいている。
なぜこれほど原子力施設が集まったのか。
収束しない福島第一原発の事故後、日本有数の「原子力村」
でいるのか。東京都心からJR特急列車で北へ約一時間半。
日本の原子力発祥の地を歩いた。
〇東海村は東西、南北それぞれ八キロほど。
一時間もあれば車で一周できるこぢんまりとした街に、
が集まっている。
東海村は三月の東日本大震災で震度6弱の大きな揺れに見舞われ、
陥没が残る。原子力関連施設も大きな被害を受けた。
停止。外部電源が失われた上、
高さ五・四メートル津波の影響で止まった。
が一〇〇度未満の冷温停止状態となるまで三日半もかかり、
〇同村の西側を走る国道6号沿いには、
住友金属鉱山の子会社ジェー・シー・オー(JCO)
九九年、
ミリシーベルトの放射線を浴びた作業員二人が亡くなった。
半径十キロ圏内の住民が屋内退避したが、
「これだけ原発関連施設が集まっているのは政府の政策、
東海村の村上達也村長(六八)は、同村の歩みを振り返る。
村の一般会計予算は二〇〇九年度で約二百億円。
それでも村上氏は福島第一原発の事故を目の当たりにした今、「
鮮明にする。
〇「もし東海村を十メートルの津波が襲っていたら(
ウン(炉心溶融)し、ここに住んでいられなかった。
ことで故郷が奪われ、
は脱原発を真剣に考えるべきだ」
〇原子力に関する村上氏の原体験は、
政府や業界の危機に対する鈍感さや、
「だが変わらなかった。逆に私の言動に異質の文化をかぎ、(
四期目の村長選に対抗馬を立てた。
は生きてきた」東海第二原発の運転再開にはどう臨むのか。
〇政府は再稼働に関して突然、原発のストレステスト(耐性評価)
にする方針を示したが、村上氏は「
う。「技術的なこともさることながら、
した上で、「避難している人々の将来見通しや、
うするかも明らかにする必要がある。
・保安院や原子力安全委員会を温存したまま『安全』
被災住民救済などを再稼働の前提にあげた。
★2.欧州以上に徹底せよ―ストレス試験に注文する
「初めから合格ありき」にならないように―毎日社説
○玄海原発の再開を突破口にして、「定検後の全原発の再開」
発推進勢力の目的は、反対運動の高揚と九電のやらせメール事件(
わらぬ体質)で「一頓挫」した。
ト)がある。これについて、毎日新聞の7月8日社説の要旨(
でに紹介します。
○原発耐性試験
政府は全国の原発施設に「ストレステスト(耐性試験)」
本来、もっと早く実施すべき施策であり、
各原発の安全性を評価する上で一歩前進だ。
東京電力福島第1原発の事故後、原子力安全・
してきた。しかし、
い。
テストの手法と実施計画は、
る。手法や項目はテストの信頼性の要だ。初めから「合格ありき」
う、時間をかけて緻密に作ってほしい。
当然だ。
○福島の事故を踏まえた原発のストレステストは、
から実施している。地震や洪水、竜巻、
落やテロ攻撃なども評価対象としている。
○日本では主に津波・地震を対象とするが、
らない。
中途半端なテストに終わらせず、
★3.日本原電はベントをつけず、原子炉を止めよ
福井県西川一誠知事殿 皆さん県民の命・生活・健康を守ってください
石垣敏夫(69歳元教員)
脱原発宣言・埼玉県市民連絡会所属
7月3日福井県にある、
わかり、日本原子力発電(原電)は急きょ設置することになった。
これまで原電は「
として見送ってきた。(7月4日福島民友新聞)
ベントを開けるということはフクシマ事故の再来で、
き散らすことです。
これはフクシマ同様の事故を想定したことになります。
原電と政府はフクシマ事故から何を学んだのでしょうか。
事故が起こる可能性を考えるなら、
炉にすることです。
原発を止め再生可能エネルギーに転換することがフクシマからの教
しょうか。
フクシマではベントを開けた時点で廃炉が決定しました。
県民をはじめ子どもたちの将来を考え、
です。
★4.東電よ胸に響いたか~「子どもたちを守りたい、
聞き入れて!」7月7日・七夕ゆかた東電要請行動
フリーライター鈴木博喜
わが子を、日本中の子どもたちをこれ以上、
住の母親たちが7日、
電に対し、原発事業から撤退し、
いと要請。時には涙ながらに、子どもの命を守ろうと声を上げた。
1歳の男児を連れて参加した30代の女性は岩手県出身。「
ギャンブルをしているようなもの。
なことになってしまった。
るが、何かしなければ…」と初めて行動を起こした。
別の母親は、3歳の娘を見ながら「この子が将来、
島原発の放射能が原因と証明することはできない。
う。だからこそ、今できることはすべてやってあげたい」
月行われた、
として、声をあげることは当たり前だと思う。だって、
あるから」。
要請行動には独身の30代女性も参加した。「
事故で、私たちが実験台になっている。これから結婚したとして、
夫なのか分からない。
らないんです」と不安を吐露した。
この日の行動を主催したのは、「
関東支部。事務局として奔走した横関彩子さんも3児の母親。
た女の子を抱いて駆けつけた。
「こんな事故が起きているのに黙っていたら、
福島の人々は故郷や生活基盤を奪われている。二度と、
してはいけない。大人には、
全国から寄せられたメッセージも読み上げられ、
てきた一児の母親は「故郷を泣く泣く離れてきた。早く戻りたい。
気、きれいな水に触れさせたい」との手紙を横関さんらに託した。
た人数は少ないけれど、
る。これからも行動は続けたい」と横関さんは話した。
このあと、東電本店へ要請書を手渡して行動は終了。
(紙面の都合で一部省略しています…事務局)
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