2011年7月9日土曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その114

       ◆ 地震と原発事故情報 その114 ◆

           5つの情報をお知らせします(7月8日)

 ★1.やらせの原発賛成メール-九州電力だけでない
     全国の電力会社がしばしばやっていること
       もっと露骨な実例も-中部電力浜岡裁判
 ★2.メールマガジン読者より
 ★3.玄海原発再稼働の裏に!知事と町長と九電の「ズブズブの関係」
    国民はこの関係をどう見る!片や「父親が九電社員だった」
    片や「弟の建設会社が原発ハコモノを受注」
    経産省が世論の揺り戻しに、この地を選んだ理由があったのではないか!
 ★4.必読新刊本!
    「人間と環境への低レベル放射能の脅威-福島原発放射能汚染を
     考えるために」の紹介
 ★5.7/7東電前(浴衣&七夕飾り)アクション報告


★1.やらせの原発賛成メール-九州電力だけでない
    全国の電力会社がしばしばやっていること
     もっと露骨な実例も-中部電力浜岡裁判

・九州電力玄海原発で、九州電力の原発賛成やらせメールが波紋を広げている。
一流企業のやることではない。卑劣なやり方だと批判も広がっている。
が、反原発関係者の間では、これは九州電力だけの問題ではない。多くの電力会
社がしばしばやっていることだと思われている。その点は今後、暫時確実な話から掲載していく予定です。
今日はやらせメールよりももっと露骨な目に見える形での電力会社の妨害行為
の事実を、私の体験から紹介します。
 中部電力の浜岡原発裁判での「やらせメール事件以上の傍聴妨害」作戦である。
静岡地裁と東京高裁でおきた実例である。静岡の住民が「東海地震が心配だ。浜
岡原発をやめよ」裁判を起こした。静岡地裁での裁判の時、中電が(今海の九電
と同じように)社員や下請け協力企業に、裁判傍聴して下さいの依頼をする。裁
判傍聴席は多くないから抽選となる。多数の中電系列社員が傍聴にならび、抽選
で一定数の席を確保する。その分、原発反対の人々は傍聴からしめ出される効果
を生む。裁判が始まる前後にこれら中電関係者は退席し、ガラガラの法廷になる。
この席に抽選からはずれた傍聴を希望する反対派は入れない仕組みになっている。
こういう卑劣なことを中電は静岡地裁で、東京高裁で行ってきた。
東京高裁の時、私たちは反撃にでて、マイクで訴えて、高裁前抽選にならぶ人々
に「中電の卑劣なやり方は許されない」とアピールした。その後、静岡地裁でも
原告団の中電追及などもあり、中電のこの行為はほぼなくなったとみられる。私
の体験した事実である。
・原発賛成やらせメール事件を糾弾しよう。玄海原発の再開を防ごう。全国の原
発を停止・廃止させよう。我々と子どもの未来のために。(柳田)


★2.メールマガジン読者より

 たんぽぽ舎へ
玄海原発再開の反対文書を海外の友達にファックスを送ってもらおうと
思いまして作った簡単な文書ですが、もしよければ使ってください。
ホームページで載せたら海外の人の支援も得られれば幸いと思います。
                           ラム

To: Saga Prefecture Secretarial office 0952 25 7288
Ministry of Economy, Trade and Industry 03-3580-8493
I am against the restart of the Genkai Nuclear Power Plant.
The problems at TEPCO is still not over and there are still many issues
left unsolved with regards to the government’s risk management and
review.
Once a nuclear accident occurs, there will be contamination in the air,
water and earth, seriously affecting the long term health of adults and
children.
There are still many issues left unsolved with the Genkai Nuclear Power
Plant and I am against the restart of the Genkai Nuclear Power Plant.


★3.玄海原発再稼働の裏に!知事と町長と九電の「ズブズブの関係」
   国民はこの関係をどう見る!片や「父親が九電社員だった」
   片や「弟の建設会社が原発ハコモノを受注」
   経産省が世論の揺り戻しに、この地を選んだ理由があったのではないか!

・「玄海原発が再稼働すれば、脱原発ムードに傾き始めていた国内世論に対して
大きな揺り戻しになる。それを何よりも願っているのは経産省。その経産省がな
ぜ、発火点として玄海原発を選んだのか。理由は簡単です。佐賀県、玄海町とも
に原発事業にがんじがらめになっていて、特に古川知事と岸本町長が九電とズブ
ズブの関係だからです」(全国紙社会部記者)
 この行政トップ二人の九電とのズブズブぶりは地元では広く知られていたが、
これまでその多くは語られない佐賀県の"タブー"でもあった。まずは岸本町長
の素性を洗い直してみよう。
 佐賀県唐津市に「岸本組」という地場の建設会社がある。資本金3000万円、従
業員約100人。同社の岸本剛(つよし)社長(55)は、岸本町長の実弟である。
岸本町長も'95年に県議になるまでは、同社の取締役を務めていた。現在も、
第3位株主だ。実は、同社は、地元では「原発で潤ってきた会社」と言われてい
る。本誌は今回、同社が佐賀県に提出した「工事経歴書」などをもとに同社の工
事実績を調べた。すると、確かに原発関連の工事がやたらとめだつのだ。具体例
をいくつか挙げよう。(中略)
・古川知事の「前歴」
 武藤県議が指摘した九電による県下へのバラマキは、「寄付」という形でも行
われて来た。唐津市に新設された早稲田大学系列の中高一貫校「早稲田佐賀学園」
に20億円、鳥栖市に建設予定の「佐賀国際重粒子線がん治療財団の治療施設」に
40億円、唐津市の再開発に伴う「市民交流プラザ」の建設に5億円―という具
合だ。
 これに加え、佐賀県には毎年、数十億円規模の原発交付金や、原発の固定資産
税などが入って来る。古川県政は九電の存在なしには成り立たないのである。
 さらに古川知事には、父親を巡って九電と深いつながりが指摘されている。古
川知事は唐津市の出身で、東大から自治省を経て佐賀県知事になったが、父親は
九州電力に勤務していた。しかも、勤務場所はよりによって、原発のPR館「玄海
エネルギーパーク」なのだ。
「'05年、古川知事が全国の原発に先駆けて、プルトニウムを使用したMOX燃料で
動くプルサーマル発電を玄海原発で受け入れたのも、父親の関係もあったとささ
やかれてきました」(地元紙記者)(『フライデー』7月22日号からの抜粋)


★4.必読新刊本!
   「人間と環境への低レベル放射能の脅威-福島原発放射能汚染を
   考えるために」
   帯のことば-いま、福島原発事故の放射能汚染の深刻さを
   見定めるために そして、未来を生きる子供たちのために

通訳、翻訳、ライターをしております竹野内真理と申します。以下の本を翻訳・出版させていただきました。
非常に重大な内容なので、特に行政関係者、子供を持つ親御さんたちには、早急に読んでいただきたいです。
タイトル
人間と環境への低レベル放射能の脅威ー福島原発放射能汚染を考えるために」
ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス著
肥田舜太郎・竹野内真理訳
あけび書房(http://www.akebi.co.jp/) 03-3234-2571  akebi@s.email.ne.jp
3990円 337頁
子供たちを守る願いを込めて、7月7日たなばたに書店とアマゾンで発売!
(たんぽぽ舎にも10冊ほどあり)

 低線量被曝問題をこれ以上につぶさに扱った本は現時点では国内には存在しな
いと確信しています。
 共訳者は、広島原爆で被曝した医師である肥田舜太郎さんです。長年被爆者の
 治療を行うとともに、国際的な反核活動や低線量内部被曝問題にも数々の翻訳
を通して従事されてきた方です。
 低レベルでも恐ろしい放射能による障害を国内外の研究論文も引用しながら、
ICRPを含む、今までの国際機関や政府による放射線防護基準がいかに甘いもので
あるかが科学的に詳述されています。お値段が高いのが難点ですが、それ以上の
価値はあると思っています。
 可能であれば、是非本の普及にご協力お願いいたします。
具体的に言いますと、
1.この文章をメーリングリストなど、どこかに転送していただく
2.ブログやTwitterに書き込んでいただく
3.Amazonやニュースレターなど、書評を書ける方は書いていただく
4.周りの人たちに勧めていただく
5.子供たちの被曝対策が十分でない自治体や政府の人たちに読んでいただいた
 り、交渉するときに参考資料として活用していただく。
6.お近くの書店や図書館に注文していただく

 子供たちを被曝させてはならない根拠が満載です。
 ぜひご活用いただき、日本の将来の子供たちの被曝を少しでも減らすことに
 つながればと強く願っております。


★5.7/7東電前(浴衣&七夕飾り)アクション報告

 昨日の要請行動には浴衣姿のお母さんや子供たちが40名ほど集まりました。
関西、静岡、福島出身のメンバーからもメッセージが寄せられました。
東電前では警備が厳しく、押し問答の末、警備長の方に門の外に出てきてもらい、
要請文と七夕飾りを手渡すことができました。
放射能の放出はつづき、その影響の大きさははかり知れない現状です。
脱原発と放射能から子供たちを守ること、除染すること、長丁場の戦いが
続きますが、絶望せずに少しでもよい未来につながるように、微力ながらも
できることを探して行動していきたいと思います。
       http://tanakaryusaku.jp/2011/07/0002613
         いのちを守るお母さん全国ネットワーク 関東支部 横関彩子

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