2011年5月17日火曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その74

       ◆ 地震と原発事故情報 その74 ◆

        5つの情報をお知らせします(5月19日)

  1.『「福島第一原発」生みの親 東電元副社長(豊田正敏氏)が答える』
       「東電の失敗―安全よりコストとメンツを優先してきた」
  2.『原子力ポスターコンクール中止へ―文科省』
  3.『「原子力がなくても電気は大丈夫!」をわかりやすく説明した
     無料パンフ「ホントに環境にやさしい電気とは?」ができました』
  4.『「原発やめろデモ!!!」不当逮捕、一人が今日釈放されるも
      もう一人はまた9日間の勾留延長!
      5月20日(金)「救援飲み会」を開催 (園良太)』
  5.『ボランティアをボランティアするグループができました!』




★1.「福島第一原発」生みの親 東電元副社長(豊田正敏氏)が答える
   「東電の失敗――安全よりコストとメンツを優先してきた」

 東電の企業体質について、旧経営幹部が初めて率直に語った。単なる会社批判
ではない。会社最大の危機に瀕する今だからこそ、痛切な苦言を受け止めてほし
い。
いまの経営陣はダメだ
・今回の事故直後には、武藤(栄・副社長)君にも何度かメールして、「循環系
の熱交換システムを外付けで設置して、冷却水を冷やして原子炉に戻せ」と言っ
ているんですが、反応はないですね。
・今回の津波被害で、最も大きな分かれ道になったのは外部電源を喪失した後に、
ディーゼル発電機がやられてしまったことです。原子炉建屋には、津波による被
害はなかったんですから、ディーゼル発電機を原子炉建屋内に入れておけばよか
ったんです。
・原子力というのは、どうしても負の側面がある。安全が最優先で、次は信頼性
です。経済性も重要ですが、それは3番目。それなのに、いまの人たちは経済性
ばかりを見ている。データ隠し事件などで地元の信頼を失っても、まだ「経済性」
と言っていたんですから、困りものですね。
・私が在籍していた当時の木川田一隆社長は、顔を合わせるたびに、「原子力は、
安全を最優先にやってくれよ」とおっしゃっていたものですが。
・豊田正敏氏=87歳。東京電力元副社長。東電が福島第一で原子力発電を始める
際の現場責任者の一人として、建設予定地の選定や、設計会社への発注などにあ
たった。(週刊現代5月28日号の文章の一部抜粋)


★2.「原子力ポスターコンクール中止へ―文科省」
    子どもへ原発推進押し付けは大問題

 朗報。原発推進をテーマにした小学、中学生らによるポスター・コンクールが
見送られた。1994年から主催してきた文部科学省と(経産省)資源エネルギー庁
は「フクシマ原発事故が収束しない中で、当面コンクールは、ふさわしくないと
判断した」という。子どもたちに、原発の利点や安全性のみを強調する内容の刷
り込み(福島事故でそのウソが、天下に明らかになった)をして来た国の「行政
の誤り」こそ追及されるべきだ、と思う。
 原発については賛否が多くあるのに、一方的に子どもに原発推進を押し付ける、
教育行政の大問題。たとえば、昨年のコンクール応募要項は「地球にやさしい原
子力発電」「五重の壁で、安全を守る発電所」「電気のごみは、地下深くへ、き
ちんと処分」などの内容。―これらの大きなウソは、福島事故で、残念にも証明
された。小、中学生の原子力ポスターコンクールは、「当面中止」でなく、永久
中止とすべきだ。今後は、教育の場でのさまざまな原発推進をやめさせるべく、
教育労働者は、ぜひ努力を―市民も連帯してがんばろう。(柳田)


★3.「原子力がなくても電気は大丈夫!」をわかりやすく説明した
   パンフレット「ホントに環境にやさしい電気とは?」ができました。
   無料です
   編    集:環境とエネルギーを考える研究会
   編集協力:市民エネルギー研究所「太陽光・風力発電トラスト」運営委員
   発    行:(財)大竹財団  B6判 13頁

 電力会社の「電力足りないキャンペーン」に乗せられないためにも、今私たち
にとって一番大切な情報を、データとイラストでわかりやすく紹介しているこの
パンフレットをお勧めします。持ち運びにも、お友達に広めるのも最適です。

CONTENTS
・電気はどうやってつくられるの?〈それぞれの発電システムの問題点〉
・原発の問題点、大きくは3つ
・原発分がなくても電力は足りている
・それでも原発を推進するのはなぜ?
・再生可能エネルギーを組み合わせた電気をつくろう

たんぽぽ舎でも頒布しています。
お申し込みは、電子メールか、FAXで、ご氏名、送付先住所、電話番号をお知
らせ下さい。10部までは送料100円をお願い致します。
同封の振込用紙か、郵便切手をお送りくださる場合は郵便書簡(60円)をご利用に
なると安価になると思います。11部以上をご希望の場合は、ご相談下さい。


★4.「原発やめろデモ!!!!!」不当逮捕、一人が今日釈放されるも
   もう一人はまた9日間の勾留延長!
   5月20日(金)「救援飲み会」を開催 (園良太)

・5月7日渋谷の「原発やめろデモ!!!!!」で不当逮捕された2人のうち代
々木署に勾留されていた1人が18日夕方に12日ぶりに釈放されました。
 しかし原宿署のもう1人は不当にも「勾留延長」がつき、何とさらに9日間
(トータル20日間以上)も勾留されることになります。警察・検察と裁判官の暴
挙は許せません。
 去る5月17日には東京地裁で2名の「勾留理由開示公判」がひらかれました。
救援会ブログによると、傍聴席を上回る傍聴希望者が駆けつけ、中に入れなかっ
た方もいました。出廷した2名はとても落ち着いた様子で、ときおり笑顔をみせ
るなど元気な姿を見せてくれました。公判の内容は、警察―東京地検―東京地裁
の共犯関係をあらためて確信するほどひどいものでした。逮捕にいたる法的根拠
も被疑事実についてもなにひとつ具体的に釈明できず、必死にごまかそうとする
関洋太裁判官。それを弁護士が徹底追及し、傍聴席からも次々とブーイングが飛
びまくるという、まれにみる熱い法廷となりました。
 このひどい決定と法廷のあり方へ、多くの方の関心や取材をお願いします。
  詳細は救援会ブログ:http://57q.tumblr.com/
  今回の人権侵害の数々(前編):http://57q.tumblr.com/post/5569474036
・さらに弁護士費用などが必要になるため、救援カンパを募集しています。郵便
振替用紙に「5.7原発やめろデモ!!!!! 弾圧救援会」とお書きください。
ゆうちょ振替:口座番号:00140‐2-750198 口座名称:ミンナノキュー
他銀行からの振込の場合:019(ゼロイチキュウ)店 当座 0750198
・そしてデモ主催者が5月20日(金)20時~翌朝まで「救援飲み会」を開催!
チャージ代と、お酒やフード代の一部が救援カンパになります。
場所はJR高円寺の「素人の乱なんとかBAR]です。
地図:http://trio4.nobody.jp/keita/shop/16_nantoka.html
詳細情報は http://57nonukes.tumblr.com/post/5626969360
次回6月11日の全国アクションに向けて、こんな嫌がらせ逮捕には負けずに一緒
に盛り上げて行きましょう


★5.「ボランティアをボランティアするグループができました!

 被災地から疲れてお帰りのボランティアの方々を、ぜひケアしてさしあげたい
と願う臨床家たちのボランティアグループができました。
グループ名は「Cure East Japan」といいます。
 これは、早稲田大学講師の西條剛央さんが立ち上げた「ふんばろう東日本支援
プロジェクト」の一環として作られたグループで、鍼灸,指圧、マッサージ、カ
イロ、アロマ等の治療士たちが集まっています。
 学生さん、看護師さんエトセトラのボランティアはもちろんのこと、消防士さ
んも自衛隊の人たちもみんな面倒見ますから・・・と腕まくりして待っている状
態です。
 最初の1回は無償ですが、無償だと受けにくいという方用に義援金箱も置いて
あります。
 義援金は「ふんばろう東日本支援」の「重機免許取得プロジェクト」に託す予
定。連絡はこちらへ。http://cureeastjapan.jimdo.com/
 よろしくご利用ください。(メルマガ読者の鍼灸師・田中美津さん)

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